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煙の回廊

11.01.2014, bun, muda, by .

今日見た夢の話。あまりに印象的だったので書き留めておくけど長いし意味不明だとおもうので走りだけ書いてたたむ

煙草を探していた。少し噎せながらも残り一本に火を点ける。
柔らかく吐き出す煙は甘く、チョコミントの香りが鼻腔をくすぐる。私はこれを欲していた。
変哲もないショッピングモールの煙草売場で声をかけると取り扱ってないという。
「でも、ほかの売り場には変わった煙草があるかしら。」
それが元凶だった。

気が付けばそこは屋敷の中だった。古びた小物を整った顔立ちの青年が売っている。目的の煙草はない、そう思って先を急ぐ。
走り抜けると縁側だった。手摺りのすぐ向かいにはくっつくほどの距離を詰めて別の屋敷がチラと覗く。
すぐ横の和室には色とりどりの小物、畳、狐面。所狭しと物の並ぶ和室の仕切りに襖はなく、通っても、通っても和室だった。
ふと気が付くと横には親子、役者かと思って声をかけた「ここは、変わった店ですね」
時代劇のように髪をあげた優しげな、そして物憂げな母親らしき女性が答える、
「それでも私たちの住む処には変わりありません」
私はまた駆けた。

場面は変わる。相変わらず細長い回廊は、今度は昏い焦げ茶に染まる。ここは学校だと感じる、いや、私は煙草を買いに来たのだ。
階段を駆けると洒落た所に出た。ここは、幼稚園だと、次は、介護施設かと、次は。
混乱する頭とは裏腹に駆け続けるのは探し物への衝動だけだ。小児の間を縫って扉をくぐると、

ショッピングモールだった。
現代の、本来あるべき姿でアジア系統のファッション雑貨を売っているお店だった。アジアをイメージしたかのような、雑多とした茶色い内装の店。
ほんのりとチャンダンのようなお香の匂いを感じながら店を見回すと、昔の同級生が妙に多い。不思議に思いつつも用がないのを確認すると店員の声と共に扉を抜ける。
何故か外に出る、駐車場であっただろう広場にはブースが並び、人混みと何頭もの馬が繋がれていた。振り返ると遊園地のアトラクションがある、盛況している。
そこで知り合いに声を掛けられた。
「どこに行くの」
「煙草を探してて、店に」
次の瞬間には手を引かれ駆けだしていた。ワァ、を驚くと私を抱えて更にスピードを上げる。
残像のように行き過ぎる木を見ながら、白い建物の扉をくぐると、そこは再度ショッピングモールの中央広場。
またぽつんと独り、私は左右を見渡す。
子供と変なマスコットは寝転んで首元を黒い装置に固定されている。
「最近はこれさえあれば歯の治療もしてくれるのよ」
「前衛的ね」
そんな会話を横目に階段を昇って、また人混みに馴染む。
ああ、あの煙草を早く見つけなければ。

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非喫煙者だし都合上煙草を吸うことはないのだけども
あまりに面白かったから若干台詞や前後に脚色はしたけどほぼこのまま文章練習ついでに
かなり端折ったし続きもあやふやに存在するけどこんな夢だった 起きて一瞬煙草吸おう…って思ってすぐ我に返った
ちなみにチョコミント味の煙草は、ヒントミントのアイロニーチョコミントってタブレット菓子の味に似てました
こんな味でタールもニコチンもないならちょっと吸ってみたいね
なんつーか、茶色いけどカラフルで、五感を研ぎ澄ませてた夢だった…。

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